ウェブに限らず、プロジェクトを回していく際に進捗やコストの把握や調整を助けてくれるツールは、自分の使える時間を増やしてくれるという意味で重要! というところでプロジェクトマネジメントを支援するソフトウェアについて。今回はその中でもガントチャート表示機能を備えたツールをいくつか紹介。
WindowsであればMicrosoft Projectといった有名どころがあるが、Macでは? ということで、Macで利用できるプロジェクトマネジメント支援ツールがどれだけあるかをちょっと探してみました(自分自身は基本的にMacを中心に使うので、Windowsについては割愛)。また、紹介するにあたっては最低でも以下を備えている(備えていそうな)ものを抽出しています。
// まずはエクセルからの卒業という意味合いで、シンプルに上記の条件で。
OmniPlan
カテゴリ: ビジネス/価格: ¥19,800
個人的な大本命。Omniplan2がリリースされた当初はメニューが英語表記でしたが、アップデートによりほぼ全ての項目が日本語になっています。
おそらくMacで利用できるプロジェクトマネジメント支援ツールとしては最も高機能で、値段もそれなり(とはいえMicrosoft Projectに比べれば全然安い)ですが、操作的にはかなり直感的に利用できるツールなのでオススメです。ある程度プロジェクトマネジメントの経験・知識がある方であれば、なんの問題もなく利用できるはず。OmniOutlinerなど、Omni系のソフトウェアとの連携もカンタンなので、そういった意味でもかなり使い勝手がよいですね。レポート機能も充実していて、チームメンバーに向けた共有もやりやすいです。
現状で不満に思っているのは、ネットワーク図を作成できないこと。OmniGraffle形式に書き出してOmniGraffleで開くことで作成ができるのだけど、ver.2になってからの不具合でそれができず(AOAではなんとか作成できます。AONだとダメ)。このバグに関する問いあわせは以前からしているのだけれど、いまだ回答なし。非常に残念。早期の解決を望んでいます。
Omniplanについては今後細かい使い方のエントリーもあげていこうと思いので、ここでは紹介まで。
xPlan
カテゴリ: 仕事効率化/価格: ¥9,800
実際に使ったことはないけども、AppStoreでの紹介を見る限りは、スケジュール管理ツールとしての機能は十分備えていそう。
iTaskX
カテゴリ: ビジネス/価格: ¥11,800
こちらも使ったことはないけれど、AppStoreでのキャプチャを見た感じではMS Projectのインターフェースによく似ている感じ。
いろいろある(ありそう)だけど、おそらく以下の2つに帰結するのでは?
http://sourceforge.jp/projects/sfnet_openproj/
冒頭にあげた条件は十分に満たしています、というか比較的高機能です。個人的には、先述のOmniplanのネットワーク図関連の機能のバグを補完する用途で使ったりします。
エクセルは卒業したいけど最初にお金をかけるのは、、、と思っている人のとっかかりとしては悪くないと思います。
なおJavaで作られているので、Windows,Mac,Linuxのどのプラットフォームでも利用可能というのも地味に心強いかもしれません。
ビューの切り替えをするときにフリーズしたり落ちたりするので要注意。
こちらも有名。OpenProj同様にJavaで作られているので、Windows,Mac,Linuxのどのプラットフォームでも利用可能です。
過去に試しに使った時は、個人的には手になじまないかなと感じました。他の管理ツールを使っていたせいもあるかも。
小規模なプロジェクトなどはExcelでさっと作ってしまうというケースが多いかもしれませんが、規模の大小問わず、専用のツールを使ったほうが結果的には効率がいいと思います。
Excelが優れているのは最初のとっつきやすさだけで、プロジェクト管理に必要なタスクの依存関係の整理やその結果として現れるクリティカルパスの把握ができないが故に、多くの不確実性を伴うプロジェクトを回していく上で当たり前に発生するタスク調整に多くの時間が必要となってしまう、という致命的な弱点があります。
ウェブディレクター諸氏でExcelでの工程表を作っている人は、まずはニガテ意識を外に置いて専用ツールを試してみることを強くオススメします。